もうすぐ春ですね。少しずつ暖かな気温に、嬉しい気分になることが出てきました。とはいえ、まだまだ寒い・・・。
この寒暖の差がある時期こそ知っておきたい「免疫」の基礎知識をお届けします。
本記事の内容
①免疫とはあなたを守るプライスレスの生体防御
- 病気になったら薬を飲みますが・・・
- アロマ・ハーブの歴史は長い
- 攻めと守りでいいとこどり「統合医療」の考え方
②これがくると体は焦る!免疫を下げる生活の中の敵とは?
知っているから待てる。
知っているから許せる。
知っているからできる。
正しい知識を持って、ゆとりある心で暮らしをつくるきっかけになる知識を、発達心理学・保育・体づくりの観点からお伝えしています。
免疫とはあなたを守るプライスレスの生体防御
免疫の「疫」という字は、疫病、感染症を指します。「疫」(えき)を免(まぬが)れると書いて、免疫。
字のとおり、体を病気から守るための力です。何から守っているのかというと、人体にとっての異物から体を守っています。異物とは下記のとおり。
■細菌・・・大腸菌・ブドウ球菌・コレラ菌など
■真菌・・・白癬菌・カンジダなど
■ウイルス・・・インフルエンザウイルス・ヘルペスウイルス・コロナウイルスなど
次の図のように、免疫・自律神経・内分泌はつながりがあります。
ですので、免疫を高めたいときに自律神経や内分泌からのアプローチも有効です。
この三角形の働きが鈍ると、体は不調になります。免疫の反応は低くても高すぎても問題となります。
免疫が低すぎるとガンや感染症にかかりやすくなります。反対に高すぎると(過剰に反応しすぎると)リウマチ・膠原病などの自己免疫疾患を引き起こしたり、花粉症などのアレルギーへとつながることがあります。
そしてそのすべては、精神機能=心とつながっています。
病気になったら薬を飲みますが・・・
病気になったときに処方される抗生物質。これは細菌や真菌には効果がありますが、実はウイルスにはありません。一般の風邪はほとんどがウイルス感染なのですが、抗生物質が処方されすぎていて近年、医療の問題となっています。
なぜかというと耐性ができてしまうから。
そしてあまり知られていないのですが、医薬品の歴史をたどってみると意外と浅いんですね。アスピリンという有名な薬ができたのは1899年、ペニシリンという抗生物質は1928年と、まだ100年経っていません。
では昔の人はどうしていたのでしょうか?
アロマ・ハーブの歴史は長い
そこで出てくるのが精油やハーブといった自然植物の恵みです。昔の人だけでなく経済が豊かでない国などおよそ世界の4分の3は、今でもハーブや精油でケアしています。
歴史は古く、かなり信頼できるものといえます。実際に近年は、科学的な検証を経て裏付けがとれてきているものも多く存在します。(参考サイト)厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』
人類の歴史から見るとかなり新しい医薬品は、ウイルスに効力を働かせるのはかなり難しいことです。一方、精油(アロマ)には抗ウイルス作用を持つものが多く存在します。
なぜそんなことができるのでしょう?植物は自分で動くことはできませんよね。自分にとって不利益なものは、自ら出す成分で遠ざけるしかないのです。抗ウイルス成分を揮発させ、身の回りをキレイにしています。考えてみれば、そりゃそうですよね。
実は強いな、植物の在り方って。
古くから人間に頼りにされていたハーブ達。例えば中世のヨーロッパでペストが大流行したとき、医師はマスクの中にタイムやミント、樟脳などのハーブを詰めて診察に当たっていたそうですよ。
攻めと守りでいいとこどり「統合医療」
「統合医療」という考え方があります。
統合医療とは
①近代・西洋医学(医薬品・薬・放射線など)
②伝統医療・自然療法(ハーブ・アロマ・園芸療法・森林療法・食事療法・心理療法・作業療法・音楽療法など)
①と②を融合し、人(患者)中心の医療を行うこと。本質的には「自分で選ぶ」ということ。厚生労働省も2012年に統合医療のプロジェクトチームを正式な事業としている。
双方の良いとこ取りをしながら、毎日を過ごします。日々の予防は植物療法で、そして現代医学にバトンタッチ。場合によっては併用もよいです。
免疫が低い時に現代医学では、菌やウイルスをやっつけようとします。攻撃型と言えますね。対してハーブは防御型。防ぐ・守る力を高めます。
免疫を調整してくれるハーブ・精油というのもありますが、落ちてたら高める、免疫が強すぎるといいところに収めることができるのが自然のもののいいところ。医薬品のように効きすぎる心配がありません。
繰り返しになりますが、双方の良いとこ取りをする気持ちが大事です。
これがくると体は焦る!免疫を下げる生活の中の敵とは?
ストレスの総量が、免疫力を上回ると、不調または病気になります。ストレスにはどんなものがあるでしょうか?
- 物理的ストレス・・・冷暖房、照明、騒音
- 科学的ストレス・・・タバコの煙、ホコリ
- 生物学的ストレス・・・細菌、ウイルス、カビ
- 心理的ストレス・・・不安、怒り、悲しみ
- 社会的ストレス・・・転勤、離婚、家族関係
一例を挙げてみました。それぞれのストレスに対して強い・弱いは個人差があります。ちなみに100%免疫が下がることがあります。それは『徹夜』。十分な質の高い睡眠は、免疫の観点からみても大事なんですね。
最後に
免疫がどんな力なのか。そしてそれがなぜ下がるのかをご紹介してきました。
統合医療の考え方で日々の暮らしをつくっていくと、病気を遠ざけることもできますし、快適に過ごせる時間が増えていきます。あなたの暮らしをよりよいものにするために、これからも様々な発信をしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。